祖母の家の(地上アナログ)テレビが映らない。
東京タワー->アンテナ->RFケーブル->F接栓->テレビ、のどこかが悪いのだ。ということで、エンド側からの切り分け。
まずは、テレビを最新の液晶テレビにしてみたが、だめだった。
接栓を(RFケーブルをちゃんと切ってむきなおして)付け替えたが、だめだった。
アンテナ->RFケーブルは屋根に登らないとわからないので、具体的な検証はできなかったが、アンテナの向きは他の家を見ても正しそうだった。といっても、他の家にはほとんどアンテナがついていないが…
聞くと、六本木の自衛隊跡地にできる建物のおかげで、今後電波障害地区になるらしい。今だってとっくに電波障害地区な気もする。
ケーブルテレビに入れば解決だし、アンテナからRFケーブルを引きなおしたって解決かもしれない。電障対策でデジタル化(UHFアンテナ設置とデジ->アナチューナーの無料配布)を無料でやってくれるので、これなら完璧だ。映るまで責任を取ってくれるのだ。
でも、費用がかかることは100%だめなのだ。だって、今まで見られたのだから。電障対策は無料だが、向こうからもっともらしい肩書きの人が来て署名を求めるというスタイルは、祖母にとっては詐欺そのものだ。ぜーーーったいに認められないと言う。
F接栓の付け替えは裁縫用のはさみと包丁でやった。家のコンセントは金属と碍子。かつては東京タワーが見えたはずの場所は、今は隣町すら見えない。この場所は、60年前に裏の人が建物を建てようとして大工にお金を持ち逃げされて食うのに困り売りに出された土地だと言う。
テレビを見たいという人に見せてあげたいのだが、60年前の人の発想をサポートする社会的インターフェースが何一つないことに気がついたのだった。
無料だって、お金をくれるといったって、何もできない人々の、唯一の楽しみだったアナログテレビは、どこへ行ってしまうのだろう…
と同時に、彼女のPKI的な信頼点はどこにあるのかがぼくには見えなかった。
60年前の家
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